刊行物・関連書籍

  • 国土社(2019年3月)
    2,000円(税別)
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  • 編者 山下 宏文 
       京都教育大学 教授
       エネルギー環境教育関西ワークショップ代表
  • <概要>

    Ⅰ.新教育課程におけるエネルギー環境教育のあり方はどのようにあればいいか
     新教育課程の理念とエネルギー環境教育の理念とがどのように一致するのかを具体的に捉え、新教育課程の理念を実現するうえで、エネルギー環境教育が大きな役割を果たせることを明らかにする。そのうえで、新学習指導要領を踏まえて、小学校及び中学校の社会科、理科、家庭科、技術・家庭科、総合的な学習の時間におけるエネルギ一環境教育のあり方を具体的に検討する。

    Ⅱ.学校としてどのようにエネルギー環境教育に取り組むか(実践事例)
     エネルギー環境教育に先進的に取り組み、エネルギー環境教育を通して新教育課程の理念を先行して実現してきた三つの学校の取組を紹介する。いずれも経済産業省資源エネルギー庁の事業であるエネルギー教育モデル校としての取組であり、エネルギー環境教育関西ワークショップとの密接な連携のもとで研究・実践を進めた取組でもある。

    ○仙台市立南小泉小学校
     エネルギ一環境教育の体系的なカリキュラム開発に取り組んでいる学校である。エネルギ一環境教育で育てる資質・能力を明確にしたうえで、認識内容を構造化し、教科横断的な視点を重視した総合的な学習の時間における実践を積み上げてきていることが優れた特徴となっている。

    ○大阪市立東粉浜小学校
     「社会に開かれた教育課程」を前面に打ち出し、地域の様々なエネルギー関係機関との密接な連携のもとでエネルギ一環境教育を進めている学校である。子どもや地域の実態を踏まえるとともに、地域の関係機関との密接な連携を可能とするために、地域教材を積極的に発掘・開発しているところも大きな特長となっている。

    ○加古川市立加古川中学校
     大規模校としてエネルギ一環境教育を進めるための様々な工夫をするとともに、どこの学校でも無理なく取り組めるようなカリキュラムの開発に取り組んだ。教科でのエネルギ一環境教育の学習を中心としつつ、総合的な学習の時間を活用したクロスカリキュラムの視点を組み込んでいる。カリキュラム・マネジメントのあり方がよく分かる取組である。